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会計知識

ファクタリングのキャッシュフロー計算書への影響と記載方法

ファクタリングがCF計算書・貸借対照表・損益計算書に与える影響を、仕訳例付きで分かりやすく解説します。

キャッシュフロー計算書への影響

ファクタリングがキャッシュフロー計算書の各区分に与える影響を解説します。

営業活動によるキャッシュフローへの影響

ファクタリングによる売掛金の現金化は、営業活動によるキャッシュフローに計上されるのが一般的です。売掛金の減少(現金化)は営業CFのプラス要因となり、キャッシュフロー計算書上は資金繰りが改善されているように見えます。ただし、手数料分は営業CFのマイナス要因(支払手数料)となります。

財務活動との区分

ファクタリングは借入れではないため、財務活動によるキャッシュフローには計上しません。これがファクタリングの大きなメリットのひとつで、負債を増やさずに現金を増やすことができます。銀行融資の場合は財務活動に計上されるため、財務CFが膨らみます。

オフバランス効果

ファクタリングにより売掛金がバランスシートから除外されるため(オフバランス)、総資産が減少し、ROA(総資産利益率)が改善します。また、負債を増やさないため自己資本比率にも悪影響を与えません。

仕訳例

ファクタリングの各段階における具体的な仕訳例を紹介します。売掛金1,000万円、手数料5%(50万円)の場合の仕訳です。

ファクタリング申込時(売掛金の譲渡)

未収入金 950万円 / 売掛金 1,000万円
支払手数料 50万円

売掛金を未収入金(ファクタリング会社からの入金予定)に振り替え、手数料を費用計上します。

ファクタリング会社からの入金時

普通預金 950万円 / 未収入金 950万円

ファクタリング会社からの入金を受け取り、未収入金を消し込みます。

2社間の場合:売掛先からの入金→送金

普通預金 1,000万円 / 売掛金 1,000万円
未払金 1,000万円 / 普通預金 1,000万円

2社間の場合、売掛先からの入金を受け取り、同額をファクタリング会社に送金します。

BS・PLへの影響

ファクタリングが貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)に与える影響を整理します。

貸借対照表(BS)への影響

  • 売掛金が減少(オフバランス)
  • 現預金が増加
  • 負債は増加しない
  • 総資産が減少→ROA改善
  • 自己資本比率への悪影響なし

損益計算書(PL)への影響

  • 手数料が営業外費用に計上
  • 経常利益が手数料分だけ減少
  • 売上高には影響なし
  • 営業利益には影響なし

銀行融資との会計処理の違い

ファクタリングと銀行融資では会計処理が大きく異なります。主な違いを比較します。

項目ファクタリング銀行融資
CF計算書の区分営業活動CF財務活動CF
負債への影響増加しない借入金として増加
費用の勘定科目支払手数料支払利息
自己資本比率影響なし低下する
信用情報記録されない記録される

よくある質問

ファクタリングはキャッシュフロー計算書のどこに記載しますか?
ファクタリングによる売掛金の現金化は「営業活動によるキャッシュフロー」に記載するのが一般的です。売掛金の減少は営業CFのプラス要因、手数料は支払手数料として営業CFのマイナス要因に計上されます。借入れではないため「財務活動によるキャッシュフロー」には計上しません。
ファクタリングの手数料は損益計算書にどう計上しますか?
ファクタリングの手数料は「支払手数料」または「売上債権売却損」として営業外費用に計上するのが一般的です。手数料の勘定科目は企業の会計方針によりますが、税理士に確認することをおすすめします。
ファクタリングを利用するとROAは改善しますか?
はい、改善する可能性があります。ファクタリングにより売掛金がバランスシートから除外されるため総資産が減少し、利益が同じであればROA(総資産利益率)は向上します。これをオフバランス効果と呼びます。ただし、手数料による利益減少も考慮する必要があります。
ファクタリングは銀行の評価にどう影響しますか?
ファクタリングは負債を増やさないため、自己資本比率や債務超過の判定に悪影響を与えません。また、売掛金の減少によりキャッシュフローが改善されるため、銀行の融資審査ではプラスに評価される可能性があります。ただし、手数料による利益減少は評価のマイナス要因となります。
消費税の取り扱いはどうなりますか?
ファクタリングの手数料は非課税取引です。金銭債権の譲渡は消費税法上の非課税取引に該当するため、ファクタリング手数料に消費税はかかりません。仕訳上も消費税は考慮不要です。

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