比較ガイド
ファクタリング vs 銀行融資
メリット・デメリットを徹底比較
ファクタリングと銀行融資の違いを12項目の比較表で徹底解説。それぞれが向いているケースや併用戦略も紹介します。
ファクタリングと銀行融資の違い(比較表)
ファクタリングと銀行融資は、どちらも企業の資金調達手段ですが、その性質は根本的に異なります。ファクタリングは「売掛債権の売買」、銀行融資は「金銭の貸借」です。以下の比較表で12項目にわたる違いを確認しましょう。
| 比較項目 | ファクタリング | 銀行融資 |
|---|---|---|
| 取引の性質 | 売掛債権の売買(譲渡) | 金銭の貸借(借入) |
| 審査基準 | 売掛先の信用力が中心 | 利用者の信用力・財務状況が中心 |
| 資金化スピード | 最短即日〜数日 | 2週間〜2ヶ月 |
| コスト | 手数料 2%〜30%(一括) | 金利 年1%〜15%(分割返済) |
| 担保・保証人 | 不要 | 必要な場合が多い |
| 信用情報への影響 | 影響なし(記録されない) | 記録される |
| 負債計上 | 負債にならない(オフバランス) | 負債として計上 |
| 返済 | 不要(売掛金の入金で完結) | 元本+利息を分割返済 |
| 調達可能額 | 売掛金の範囲内 | 担保・信用力に応じて柔軟 |
| 会計処理 | 売掛金の売却(売上債権売却損) | 借入金の計上(支払利息) |
| 赤字決算時の利用 | 利用可能 | 審査に不利 |
| 創業年数の制限 | 制限なし(創業直後でもOK) | 2期以上の決算が必要な場合が多い |
ファクタリングのメリット・デメリット
メリット
- ✓最短即日で資金化できるスピード感
- ✓赤字決算・税金滞納でも利用可能
- ✓負債にならない(バランスシート改善)
- ✓信用情報に影響しない
- ✓担保・保証人が不要
- ✓創業直後でも利用可能
デメリット
- ✗手数料が銀行融資の金利より高い
- ✗売掛金の範囲内でしか調達できない
- ✗売掛先の信用力に依存する
- ✗悪徳業者が存在するリスク
- ✗継続利用すると手数料が累積する
- ✗2社間は取引先に知られるリスクあり
銀行融資のメリット・デメリット
メリット
- ✓金利が低い(年1%〜5%程度)
- ✓大口の資金調達が可能
- ✓長期の返済計画が立てられる
- ✓銀行との信用関係を構築できる
- ✓政府系金融機関の優遇制度がある
- ✓売掛金がなくても利用可能
デメリット
- ✗審査に時間がかかる(2週間〜2ヶ月)
- ✗赤字決算・税金滞納は審査に不利
- ✗担保・保証人が必要な場合がある
- ✗負債として計上される
- ✗信用情報に記録される
- ✗創業直後は審査が厳しい
ファクタリングが向いているケース
以下のような状況では、銀行融資よりもファクタリングの方が適しています。自社の状況と照らし合わせて判断しましょう。
急ぎの資金が必要な場合
従業員の給与支払い、取引先への支払い期日が迫っているなど、すぐに現金が必要な場合はファクタリングが適しています。最短即日で資金化できるため、緊急の資金需要に対応できます。銀行融資では審査に数週間かかるため、急ぎの場面には不向きです。
銀行融資の審査に通らない場合
赤字決算、税金滞納、創業間もない、債務超過など、銀行融資の審査に不安がある場合はファクタリングが有効です。ファクタリングでは利用者自身の信用力よりも売掛先の信用力が重視されるため、銀行融資の審査に落ちた企業でも利用できる可能性があります。
負債を増やしたくない場合
ファクタリングは融資ではなく債権の売買であるため、貸借対照表の負債が増えません。バランスシートをスリム化したい場合や、今後の銀行融資審査に備えて負債比率を低く保ちたい場合に最適です。決算前のオフバランス化にも活用できます。
信用情報に影響を与えたくない場合
ファクタリングの利用は信用情報機関(CIC・JICC・全銀協)に記録されません。将来の住宅ローンやクレジットカード審査に影響を与えずに資金調達したいフリーランスや個人事業主に特に適しています。
売掛金の入金サイトが長い業種の場合
建設業(入金サイト60〜120日)、運送業(入金サイト30〜60日)、IT業(入金サイト30〜60日)など、売掛金の入金までに時間がかかる業種では、ファクタリングで入金サイトを短縮することで資金繰りを大幅に改善できます。
銀行融資が向いているケース
以下のような状況では、ファクタリングよりも銀行融資の方が適しています。
大規模な設備投資を行う場合
工場の建設、大型機械の購入、店舗の開業など、数千万円〜数億円規模の資金が必要な場合は銀行融資が適しています。ファクタリングは売掛金の範囲内でしか資金調達できないため、大規模投資には不向きです。
長期的な運転資金が必要な場合
数ヶ月〜数年にわたる運転資金を安定的に確保したい場合は、金利の低い銀行融資が有利です。ファクタリングは短期的な資金繰り改善には適していますが、毎月繰り返し利用すると手数料コストが累積します。
コストを最小限に抑えたい場合
銀行融資の金利は年1%〜5%程度(信用保証協会付きの場合)と、ファクタリングの手数料(2%〜30%)に比べて大幅に低コストです。時間に余裕があり、審査に通る見込みがある場合は銀行融資を優先しましょう。
信用力を構築したい場合
銀行融資を利用して期日通りに返済することで、銀行との信用関係が構築され、将来的により良い条件での融資が可能になります。事業の成長に合わせて融資枠を拡大していきたい場合は、銀行融資が有効です。
安定した売上のある企業の場合
業績が安定しており、決算書の内容が良好な企業は銀行融資の審査に通りやすく、低金利で借りられます。無理にファクタリングを利用するよりも、銀行融資の方がコストパフォーマンスが良いでしょう。
併用という選択肢
ファクタリングと銀行融資は「どちらか一方」ではなく、併用するのが最も効果的な資金調達戦略です。それぞれの長所を活かし、短所を補い合うことで、安定した資金繰りを実現できます。
実際に多くの中小企業では、銀行融資をメインの資金調達手段としつつ、急な資金需要が発生した際にファクタリングを補助的に活用するという使い方をしています。
おすすめの併用戦略
戦略1:銀行融資+ファクタリングの二段構え
中長期的な運転資金は銀行融資で確保し、突発的な資金需要にはファクタリングで対応する方法です。銀行融資の審査中にファクタリングでつなぎ資金を調達するケースも多くあります。
戦略2:ファクタリングで実績を作り、銀行融資へステップアップ
創業直後や赤字決算で銀行融資が難しい場合、まずファクタリングで資金繰りを安定させ、決算書の内容を改善してから銀行融資に申し込む方法です。ファクタリングは負債にならないため、バランスシートを良好に保てます。
戦略3:季節変動に応じた使い分け
繁忙期の大型受注に対応するためのつなぎ資金をファクタリングで調達し、閑散期の運転資金は銀行融資で賄う方法です。業種によって資金需要の波がある場合に有効な戦略です。
併用時のポイント
- ✓ファクタリングの利用は銀行融資の審査に悪影響を与えないため、安心して併用できます
- ✓ファクタリングで資金繰りを安定させることで、銀行融資の審査時に良好な決算書を提出できます
- ✓銀行融資のメイン行とファクタリング会社、それぞれ信頼できる取引先を確保しておくことが重要です
ファクタリングと銀行融資の併用戦略
ファクタリングと銀行融資は「どちらか一方」ではなく、状況に応じて使い分けるのが最も効果的です。それぞれの強みを活かした併用戦略を紹介します。
- ●緊急時はファクタリング、計画的な資金調達は銀行融資:急な支払いにはファクタリングで即日対応し、設備投資など計画的な資金需要は金利の低い銀行融資を活用するのが理想です
- ●ファクタリングで資金繰りを安定させてから銀行審査へ:ファクタリングで短期の資金繰りを改善し、安定した状態で銀行融資の審査に臨むことで審査通過率が上がります
- ●ファクタリングは「負債」にならない:ファクタリングは売掛債権の売買であり、貸借対照表の負債に計上されないため、銀行融資の審査に悪影響を与えません
- ●黒字倒産の防止に有効:損益計算書は黒字でも、入金タイミングのズレで資金ショートする「黒字倒産」を防ぐのに、ファクタリングで入金を早めることが有効です
よくある質問
ファクタリングと銀行融資はどちらがお得ですか?▼
ファクタリングと銀行融資は同時に利用できますか?▼
ファクタリングを利用すると銀行融資の審査に影響しますか?▼
銀行にもファクタリングサービスはありますか?▼
日本政策金融公庫の融資とファクタリングはどちらが良いですか?▼
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