比較ガイド
ファクタリング vs でんさい
電子記録債権との違いと使い分け
ファクタリングとでんさい(電子記録債権)の仕組みの違い、コスト比較、どちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。
でんさい(電子記録債権)の基本
まずはでんさいの基本的な仕組みを理解しましょう。
でんさい(電子記録債権)とは?
でんさいとは、全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)が提供する電子記録債権のサービスです。従来の手形に代わるもので、企業間の債権・債務を電子的に記録・管理します。紙の手形と異なり、紛失・盗難のリスクがなく、分割譲渡も可能です。
でんさいの割引(でんさい割引)とは?
でんさい割引とは、でんさいの支払期日前に金融機関に持ち込んで、割引料(利息相当額)を差し引いた金額を受け取ることです。手形割引の電子版と考えると分かりやすいです。割引料は年利1%〜5%程度で、ファクタリングより安いのが一般的です。
でんさいの利用条件
でんさいを利用するには、自社と取引先の両方がでんさいネットに加入している必要があります。加入には取引銀行を通じた手続きが必要で、主要な都市銀行・地方銀行が窓口になっています。個人事業主は加入できない場合があります。
ファクタリングとの比較表
ファクタリングとでんさい割引の主な違いを一覧で比較します。
| 項目 | ファクタリング | でんさい割引 |
|---|---|---|
| 仕組み | 売掛金(債権)をファクタリング会社に売却 | 電子記録債権を金融機関で割引・譲渡 |
| 運営主体 | 民間のファクタリング会社 | 全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット) |
| 利用条件 | 売掛金があれば利用可能 | 取引先もでんさいネットに加入が必要 |
| 手数料/割引料 | 1%〜18%(方式による) | 年利1%〜5%程度(割引料) |
| スピード | 最短即日 | 2〜5営業日 |
| 取引先への通知 | 2社間なら不要 | 取引先の電子記録が必要 |
| 審査基準 | 売掛先の信用力重視 | 利用者の信用力も重視 |
| 対象企業 | 中小企業・個人事業主 | 主に中堅〜大企業 |
ファクタリングを選ぶべきケース
以下のケースでは、でんさいよりもファクタリングが適しています。
取引先がでんさいネットに加入していない
でんさいは取引先もでんさいネットに加入している必要がありますが、中小企業の加入率はまだ低い状況です。取引先が非対応の場合はファクタリング一択です。
即日入金が必要
ファクタリングは最短即日入金に対応していますが、でんさい割引は2〜5営業日かかるのが一般的です。緊急の資金需要にはファクタリングが適しています。
赤字決算・信用力に不安がある
でんさい割引は利用者自身の信用力も審査されますが、ファクタリングは売掛先の信用力を重視します。赤字決算や税金滞納がある場合はファクタリングの方が利用しやすいです。
取引先に知られたくない
2社間ファクタリングなら取引先への通知は不要です。でんさいは電子記録上で取引が可視化されるため、取引先に知られる可能性があります。
でんさいを選ぶべきケース
以下のケースでは、ファクタリングよりもでんさい割引が有利です。
コストを最小限に抑えたい
でんさい割引の割引料は年利1%〜5%程度で、ファクタリングの手数料より大幅に安いです。長期的にコストを抑えたい場合はでんさいが有利です。
取引先がでんさいネットに加入済み
取引先がすでにでんさいネットに加入している場合、スムーズにでんさい割引を利用できます。大企業との取引が多い場合は対応している可能性が高いです。
手形取引の代替手段を探している
従来の紙の手形からの移行を検討している場合、でんさいは手形の電子化版として最適です。紛失・盗難のリスクがなく、分割譲渡も可能です。
まとめ:使い分けの基準
ファクタリングとでんさいは競合する手段ではなく、補完し合う資金調達手段です。
- ●でんさい対応の取引先→でんさい割引(低コスト)を優先
- ●でんさい非対応の取引先→ファクタリング(柔軟・即日対応)を利用
- ●緊急時→即日入金のファクタリングを利用
- ●コスト重視→でんさい割引を優先
よくある質問
ファクタリングとでんさい割引はどちらが安いですか?▼
取引先がでんさいに対応していない場合はどうすればいいですか?▼
でんさい割引にも審査はありますか?▼
でんさいとファクタリングを併用できますか?▼
個人事業主はでんさいを利用できますか?▼
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